ソースより
新卒で入社した。もうかなり昔のことだ。
文系の学部出身で、事務職で応募して、もの凄く面倒くさいエントリーシートを書いて、何度かの面接の後に採用された。
企画部門への配属だった。生産管理を希望していたけど通らなかった。
任天堂は素晴らしい会社だ。世界に誇ることができる。
でも、考えが甘かった。俺には適合しなかった。
「ゆっくりしていて、まったりしている会社がいい」
趣味が大事な人間だった。おっさんと呼ばれる年になった今でも続けている。
そういう生活ができるのであれば、年収は低くてもよかった。
それで、四季報やインターネットを見て、そういう雰囲気の会社を見つけては説明会に申し込んだ。
なぜ、任天堂を選んだのかというと、上の条件を満たす可能性のある会社だと思ったからだ。
ぜんぜんダメだった。ダメ過ぎて上司や先輩に怒られ放題だった。お前情熱を感じねーんだよ、みたいなことをよく言われた。その度にムカついたけど、知能も知性も知識も足りなさすぎて、黙って耐えるのがやっとだった。
たぶん同期にも馬鹿にされていた。なんであんなのが入ってきたの?って言われていた可能性が俺の中では90%くらいある。
なぜかって、このまま永遠に形のある仕事、答えのある仕事をしていれば、企画を出す仕事をしなくてもいいからだ。当時の俺は、自分のアイデアが世の中に出ることに関心はなかった。ただ、毎日定時に帰って、それなりの額の給料をもらって、土日祝日に趣味を楽しんで…そんな生活に満足していた。
毎年のように事務系の部署に異動希望を出して、「いつかは通るだろう。俺のような者を企画に置いておくはずがない」とアホみたいなことを考えていた。
気が付くと俺は中堅社員になっていた。ある年の4月、初めて企画らしい仕事を主担当として任されることになった。
実力が足りていなかった。あるゲームの操作画面や説明画面、設定画面なんかを手掛けることになった。今風の言葉で言うとユーザーインターフェースだ。
それで悟った。これまで俺は、上の人たちが作ってくれたパーツを組み合わせてただけなんだって。自分では何ひとつ創造していないんだって。再確認させられた。
今までパズルをやっていたのだ。任天堂が作らないといけないのはパズルそのものなのに。
結局、納期をオーバーした。上司はそれでも俺を諦めることはなかった。最後まで作らせてくれた。もしこれを読んでいるあなたの記憶の中に、あのゲームの操作画面はわかりにくかったというのがあれば俺のせいかもしれない。個人的に謝罪する。
ゲームの開発が終わる頃に転職活動を始めた。
今度こそ、本気でゆっくりまったりしている会社を探そうと思った。
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ソース元: ・【悲報】任天堂を辞めてから5年以上経った........元社員の告白が大きな話題に
そこでゲーム会社を選ぶ意味がわからんわ
それにそんなフワッフワな動機なら任天堂に限らずどこ行ってもロクなことにはならんと思う
これだよな
そんなまったりできる会社が今の日本のどこにあるよ?
大企業の入社5年目ならまだまだ教育課程の段階だろ
周りは猛者ばかりで実力がないと無理だけど
こういう全く興味のないやつも応募してるからなやましいな
こういう人が任天堂に入って悩んでるの見ると皮肉だなって思うね
ゲームには拘らずに「こんな事が出来たら楽しいだろうな」てビジョンがある人を広く採用して
それを上手いことゲームに落としこんでく事にも任天堂は凄く注力しててやりがいがありそうだけど
合う合わないはやっぱあるのかもね
能力とやる気の低い人は付いていくのがかなり大変とは聞いたな
逆に営業系はブランドが強すぎて「売れて当然」みたいな空気があるらしく
自分のスキルで物を売るという感覚も希薄だとか
よほどの変人で、コイツを採ったら面白そうとか
考えたのかなあ。
ある年の4月、初めて企画らしい仕事を主担当として任されることになった。
実力が足りていなかった。あるゲームの操作画面や説明画設定画面なんかを手掛けることになった。
今風の言葉で言うとユーザーインターフェースだ。
ゼロの状態から仕様書と設計書を作るだけの力はなかった。
それでも、今まで自分が作ってきたやつをツギハギして、どうにかしたつもりだった。
上司や先輩から、「ここわかりにくくない?俺はこっちの画面に行ってしまうよ」と言われても反論できなかった。
自信がなかった。自信がないから上司を押し切ることができない。上司の方も、そんな奴の意見をそのまま通すことはできない。
それで悟った。これまで俺は、上の人たちが作ってくれたパーツを組み合わせてただけなんだって。
自分では何ひとつ創造していないんだって。再確認させられた。
今までパズルをやっていたのだ。任天堂が作らないといけないのはパズルそのものなのに。
結局、納期をオーバーした。上司はそれでも俺を諦めることはなかった。最後まで作らせてくれた。
もしこれを読んでいるあなたの記憶の中に、あのゲームの操作画面はわかりにくかったというのがあれば
俺のせいかもしれない。個人的に謝罪する。
この人、こういう境地に至っただけ優秀じゃないかねえ
たぶん任天堂以外の和ゲーメーカーの中には、
未だにここに気付かないで現役張ってる奴がゴマンといるだろうし
周囲が優秀すぎる環境が無力さの気付きに繋がったように見える
何のゲームだったのか気になるわ
お蔵入りせずに表に出たゲームってことだし
単にゲーム業界として不適合者だっただけの話だな
目立ったところが無くても頭数に入れられるってのは貴重な存在
才能がありすぎて自分が恵まれてることに気づけない困ったちゃんだな
頭が良いだけではどうにもならない分野
この人もそれ
任天堂の内定取るため①に書いているから本人もやってるだろうけど100を500に膨らませたのが間違い
まったりした会社を希望してるのに自己を大きく見せて分不相応な企業に入ったらそりゃまったりできんわ
野心があるなら正解だけど
と言っても一度自分は駄目相応しくないと思うと囚われるからな
行き過ぎると鬱になるし環境変えるしかないのかもね
もしくは開き直って生き汚くなるか
ただ上の人が考えた仕様書に沿ってプログラミングする仕事になってしまう
リマスターばかりでは無いからでは?
ポケダンからしてフル3Dリメイクだし
ゲームソフトを作るのは今時はとても大変だから
コエテクやバンナムの優秀なチームを回してもらったのを下請けとしてあんだけフル回転してもらっているのまで自社社員に追加してるのにそれでもまだ足りない訳で
任天堂も優秀な保証や確信があるのならばまだまだ何倍でも社員欲しいだろう
そんなのんびりしたいなら正社員なんか諦めてバイトにでもなれ
東大の経済学部から伊藤忠商事に入った人知ってるが、3年でうつ病になって辞めたわ
そんで今は市役所で働いてる
基本的に、営業やクリエイティブな職種は学歴よりも性格がもろ関係してくるよ
営業がコミュ力と根気強さが居るから多くの企業が体育会系を欲するしね
そして学生やニートが勘違いしがちなのが実はクリエイティブ系も同じ能力が必要となるところ
「自分が素晴らしいと思うもの」ではなく「顧客が喜ぶもの」を作らなければならない
ここを間違えて挫折する若者はかなり多い
不思議だ
「もの凄く面倒くさいエントリーシートを書いて」
だけでもうコイツ無理だなってわかる秀逸な文
後半と合わせて読むと、エントリーシートの内容(任天堂が求める内容)を軽んじたから後悔した
てことだよね
素直に欲しい人材を求人してるという意味では任天堂はホワイトな部類に入る
が、新社会人が誰もが楽を出来る企業では決してないということだな
つか業績と従業員数でみたら一人辺りの稼がなきゃいけないノルマはかなり多い企業だろう
ゲームメーカーなんてクソ忙しいに決まってんのに
めちゃくちゃ優秀な人たちの集まりだからな。
ゲーム会社は経験者を取りたいのもあるし
転職する任天堂社員は、1の人のように地味な作業好きだからかもね。
他のゲーム会社だと、自分が作りたいゲーム作れないから転職も多いだろうけど
開発は業界最高峰のヤベエ連中が揃ってるに決まってるだろ
自由闊達に意見が言えて能力が有ればバリバリ仕事ができる
なんか楽しそうな職場だなぁ
面接が上手い方だったのかな